開始されるようだが、狙いはどこにあるのだろう?
最初はまず利用が見こめる場所を選んで開始、という発想はわかるのだが
共同通信 2013.11.22
東京都の終夜バス来月20日から 毎土曜、渋谷―六本木間
渋谷と六本木を1時間に1本、午前1時から5時まで結んで、どういう人たちの利用を想定しているのだろうか。まずは開始で、利用者があったらその実績でルートを広げたり、運行頻度を増していくのかもしれないが、それにしても、初回のこれは、繁華街から繁華街へ…である。
う〜ん。う〜ん。なんとなく、しっくりこない。
わたしの考えでは「終電に乗り遅れてしまって、とりたててすることもないし、漫画喫茶かカラオケにでも体を預けるしかない人たち」が、もう少し静かな場所に安心して移動できるようなシステムであったほうが、健全であるように思う。たとえば六本木など繁華街「から」、どこかのJRターミナル駅ヘの移動に重点をおくとか。
時間の過ごし方、生活のリズムは個人の勝手とはいえ、やはり、多くの人は「夜は静かにしたい」のではないかと推測するし、行政や地域社会も、それを支援するものではないだろうか。バスを降りたあとは静かな場所で朝を待ちやすいように工夫しても、いいと思う。
ただ単に、一晩中の交通が約束されている街であってほしいという思いだけでは、コストもかかるしリスクも増すといった現実的な声が出たとき、うまく運ばなくなるような気がする。