年末になり、少し多めに現金を財布に入れておいたほうがいいのかどうか、いやいや、たくさん入れておくとつい使ってしまうから従来通りの額でいいのかなどと考えながら、ATMの列に並んでいた数日前のこと。
わたしの前にいた女性が、その前にいた男性に「あそこが空きましたよ」と、ATMを指さしている。すると男性が、意外なことを言った。
男性「いえ、わたし、あれは使えないんです。生体認証なので」
…えっ?
…指をさして教えてあげた女性は、きょとんとしながら、自分が使うためにそこに移動した。
う〜ん、生体認証に対応したATMでなければ、指紋などの認証は使えないというのは、当然といえば当然なのだが、指紋「しか」登録しない人って、いるのだろうか? 対応していないATMなら、暗証番号だけでお金が下ろせるというわけでは、ないのかな? そんなことをいったら、ド田舎(といっては失礼だが)の銀行のATMで手数料を払ってもいいから都市銀行の口座からお金を降ろしたいというとき、ATMが対応していない、ということになるかもしれず。
ざっと検索してみたが、銀行ATMは暗証番号と指紋と両方をセットで登録すると、盗難などにあったとき勝手に使われるリスクが低くなる、ということだと思う。
あの男性が、もし暗証番号しか知らなくて指紋を登録していない親戚の人とかであれば、むしろ非対応ATMに喜んで飛びつくはずだが、あれが本人なのだとしたら、まったくもって意味不明で、あれから数日経つのに、いまだに意味がわからない。
(数分後、追記:それとも、生体認証対応のATM以外では、まったくお金が下ろせないシステム…ということなのだろうか? 地方でも、小さな銀行でも、みんなこれは進んでいる話なのか…?)
とりあえずわたしは、年末年始も、いつもとほとんど同じく2万円以下の現金だけを財布に入れておくことにした。デパートの初売りに突撃したいと思っているが、デパートならだいたいクレジットカードで押し切ることができるので、いくらドカ買いしたくなった場合でも、なんとかなるだろう。