今日は新宿のデパートでエレベーターに数回乗ったのだが、最近「ベビーカーやお年寄りなどが優先」というマークのついたエレベーターが増えてきた。
ややこしいことに、新宿高島屋でわたしが利用するエレベーターは、一番右端がそういう意味合いで、左端が上のほうの階までノンストップ…なのだが、小田急では右端が上の階までノンストップで、ほかのエレベーターがベビーカー優先だったりして、けっこう混乱する。ま、それはわたしの問題なのだが。
優先エレベーターは、係の人が同乗している場合も多い。いったんは無人が主流になったものの、こうした理由で、乗務員付きにもどってきたのだろう。
日本は子育てには向いていない、小さな子供連れに厳しいとよく言われるが、今日は乗務員なしのエレベーターでベビーカーの人を見ていて、たしかにそんな気がした。ベビーカーの人は、上の階に行きたくてもいったん地下まで降りる場合もあるようだ。だいたい1〜2階から地下に向かってエレベーターに乗る人は多くないものなので、いったん降りる。そしてがらんとした状態になったまま、ほかの人たちと上階に行く。先に乗っているのだから肩身の狭い思いはしない、だが途中の階から上に行くのは、度胸がいるらしい。
定員から見ると7割くらいの人数が乗ったエレベーターで、途中からベビーカーの人が乗ろうとした。わたしは「詰めれば乗れるかな」と、うしろに下がろうとしたのだが、誰もそんなそぶりを見せる人はおらず、ドア近くの人などは微動だにせず、相手の出方を待っている。乗るつもりなら詰めますけれど、という雰囲気が、背中を見ているだけで伝わってきた。怖いな、背中でもわかるなんてすごい迫力だ。
中を見て、自分から「詰めてくださいとは言いたくない」という判断だったのか、その人はすぐうしろに下がった。そして下がるかどうかのタイミングで、ドア近くの人が「閉める」を押した。おいおい、そこまで露骨にしなくたって。
人生の一大事で遅刻をしたくないわけではないのだ。たかがデパートだ。それで、わざわざ「閉める」を押しますかね。。。
もっとも、わたしもこの年齢になったから周囲を見てあれこれ思うことができるけれど、20代くらいでは何をしていたことやら、まったく思い出せもしないので、当時に不快な思いをさせてしまった方々、どうも申し訳ありませんと、書いておかねばならない。
背中でもわかるって…(~_~;)
だいたいあの「閉」ボタン、厄介ですよね。外国には無い場合が多いので、多分日本は特別だと思うのですが…
例えば誰も乗ろうとしている人がいないのに、ドア近くの人が「閉」を押さないでノンビリ待っていると、「早く閉めてよ」って思うじゃないですか。その場合は、押すことがマナーだったりする。
もしボタン自体無ければ、閉まるまでの微妙な時間の間に、「ベビーカーの人乗せてあげようか」という気持ちになって詰める人も出て来るかもしれませんよね。
エレベーター、難しい。
これ、聞いた話なのですが…
あの「閉める」ボタンは、(ぜんぶがぜんぶとは言いませんが)ほとんど意味がない気休めだそうです。日本人はせっかちだから、ないと落ち着かないと思って、つけているという説でした。
たしかに、ある一定の秒数が経過していない状態で閉めるを押しても、安全上の理由からか、そうでもなさそうに見える場合があります。それを過ぎてから「閉める:を押せば、もともと閉まる時間だったので閉めているというだけで、押していることとは関係なさそうに、閉まっているようにも見えます。
あのボタンは、ないといいのになぁと感じることもありますが、デパートではともかく、怖いことがあって一秒でも早く閉まってほしいという状況があるかもしれず、あったほうがいいのかなとか、あれこれ考えてしまいます。
場所によって、エレベーターにも変化や工夫があったら、人の気持ちにも余裕ができるのに。
駅のエスカレーターも、混んでいるので何かと思ったら、歩きたくなくて片側に乗ろうとして並んでいることがありますよね。みんなが歩きたくないんだったら、誰も歩こうとせずに、両側に乗ってしまったら、全員が早く移動できるような気がするんですが。。。ただ、最近は「エスカレーターだけの」場所が増えてきて、横に階段がないことも多いから、万が一歩きたい人のためにと思うと、やはり片側を開けてしまうのでしょうねぇ。