新相棒が及川光博に決まったというニュースを聞いたときは驚いたが、今日の話を見るかぎり、これはけっこう成功ではないかと感じた。
安定した人気にすがっていたら先はない。亀山薫という役柄を退場させるに当たって何らかの事情はあったのだろうが(たとえば演じていた寺脇さんは相棒の人気で、本来の定期的におこなっていた舞台の仕事が、なかなかできなかったように聞いている)、降板を決めたことには、関係者各位にかなりの決意があったものと想像する。
10年以上前になる「Xファイル」のシリーズは、(スカリー本人の意思はともかく)モルダーを見はるだろうと期待して上層部が送りこんだところから、ふたりの関係がはじまった。今回も、いちおう「送りこまれ型」だが、どんな変化を見せていくのか楽しみ。
昔からのファンにも納得がいくよう、亀山薫という存在について語る場面がこれまでより多かったが、物語は間違いなく次に向かっている、というメッセージがこめられていたように思う。