以前にテレビで、飲み水が手にはいらない場合でも、多少の時間をかければ水を集めることができる方法を紹介していた。そのなかでうろ覚えだったビニールシートを使う方法をネットで見た。
こういうのは、普段から頭にいれておくといいと思うのだが、こうして思い出したときにメモしておかないとすぐ頭から抜けてしまう。 → 長期のサバイバルに必要とされる物 – 子供に教えるアウトドア! サイト内
蒸留水を作る際には、浅い穴を掘って、中央に水を蓄えるコップなどの小さな容器を置き、その周囲に海水や泥水等の飲用に適さない水を入れ、穴を光を通す薄いビニールで覆ってしまい、そのビニールシートの中心(コップの真上)に小石を置いて、中心部が最も低くなるようにしておく。
穴の中は太陽熱などで水が蒸発して湿度が高くなり、ビニールの表面で大気によって冷やされ、水滴となってコップに溜まる。この方法で、草木の汁や朝露を蒸留する事も可能である。
それから、庭に小さな物置を自作して、放射冷却を利用した冷蔵庫にしているお宅の例も、いくつかテレビで見たことがある。
キンキンに冷やせるわけではなく、電気を使った製品ほどの冷蔵能力があるわけではなさそうだったが、食べ物をある程度の温度以下にして、飲み物も多少は冷たく、といったことだったと思う。だが、それでじゅうぶん用が足りる食材や調味料も、多いような気がする。持ち家で庭がある方、日曜大工が苦でない方は、ぜひ挑戦していただきたいが、現在のところわが家は該当していない。
いつまでもあると思うな親と金…という言葉があるが、東日本大震災以降この数年はとくに「あって当たり前」と思っていたものの価値に気づかされたり、あるいは必要と信じていたものが無駄とわかったりするなど、さまざまな価値観の変化を体験された方も多いかと思う。手間と工夫をこらして、少しでも電気依存を低くしていくのもまた、日々のちょっとした積み重ねがなければ成り立たない。