今日の午後、新宿で騒ぎがあったようだ。日曜はテレビのニュース番組があまりないので、夜の10時過ぎまで気づかなかった。ネットでは、Facebookなどで個人のコメントを添えた意見が流れてきたので気づいたが、あらためて新聞社のサイトを見てみても、あまり扱いは大きくない。
47news 共同通信の記事 → 集団的自衛権反対で焼身自殺図る 男性がJR新宿駅の横断橋
最初に「集団的自衛権に反対する人が焼身自殺未遂をしたらしい」という文字を目にしたときの第一印象は「たまたま死ぬきっかけがほしかった人が、何か注目されながら死ぬとしたら、これがちょうどよい題材だった、ということなのではないだろうか」というものだった。たとえば20年くらい前に北海道に着陸した国内旅客機にて、ビニール袋に水を入れた男がそれをサリンなど毒物であると匂わせて「オウム真理教だ」と騒いで立てこもったことがあったが、蓋をあけてみれば、ぜんぜんそんな主張を持った人間ではなかった。やけを起こして人が何か大きなことをしたくなったとき、わかりやすい理由を口走ってみることは、大いに考えられる。
ただ、この記事を見る限り、あまり一般の人がいるべき場所ではないところ(橋の枠)にわざわざ上って、1時間程度は拡声器を使って主張したあとの焼身自殺未遂ということらしい。けっこう本気だったのかな…という気はするが、なんとも判断できない。録画や録音などは出まわっているのだろうか。
この人物の様子を目の前で見ていたわけではないのでなんとも判断できないが、もう少し状況がわかってくるまで、あまり本人の言うことばかりを前提とした報道は、目にしたくない。国内メディアがあまり騒がないのも、安倍政権にしっぽを振っているという理由ばかりではなく、そのあたりの見極めに時間を要しているのではないかと、想像している。