(2015年1月8日現在の追記あり、ご関心のある方は最後のほうまでスクロール願います)
12月の頭に1回、つい数日前に1回と、計2回の買い物をしてみたグマイナー。ドイツのお店とのことだが、ユーハイムが提携して日本橋高島屋に開店の運びとなったらしい。日本橋高島屋としては「ドイツから来た洋菓子店」ということで売り出し、バウムクーヘンについての宣伝はしていない。日本橋高島屋のサイトを毎週チェックしているわたしだが、そういうわけで、最初はバウムがあるとは知らなかったほどだ。
噂を聞きつけて出かけると、生菓子各種ほか、こってりしていそうなケーキも多少あるが、実際に売り場のうち何割かは、バウムクーヘン関連商品に割いている。
わたしは焼き菓子(とくにバウムクーヘン)中心に食品売り場を回る人間なので、生菓子については詳しくないし、この店の生菓子はまだ味わっていないので、あくまでバウムクーヘンとして書くが、残念ながら、やや厳しい言葉が出てしまうかもしれない。味はよいのだが、それ以外の部分(総合的な雰囲気)で、ちょっとちぐはぐな印象を受けているためだ。
(書く前にしつこく念を押すが、まずいということはない ^^;)
まず、これは12月2日ころに購入した2種類。カットバウム(日持ち2〜3週間)と、日持ち数日のリング型。
左側は個別包装で、雰囲気の比較のためラッピングしてもらった。右側はラッピングしてもらわず、そのまま。
厳しいことを書いてしまうと予告したが、1点目はこちらの六角形パッケージだ。写真からも多少はうかがえるかもしれないが、とくに左側部分の印刷がこすれて、黒い汚れのようになってしまっている。わたしの目の前で店員さんがこの箱に入れてくださったのを見たので、たまたま1枚汚れて見えたなら箱を変えてくれるはずであり、店員さんとしてはこれはまったく許容範囲なのだろう。こういう印刷ずれが出やすいパッケージで、見慣れているのかもしれない。
持ち帰ってきて、これでは人に渡せないなぁと、ちょっと考えた。もっとも、わたしが六角形の側はラッピング不要と答えたため自宅用と考え、それでこのパッケージでもいいと判断された可能性も、なきにしもあらずだが…。このレベルのパッケージで上からラッピングしてもらったら、開けたときに先様の表情が曇るかもしれないと思うと、ちょっと…。
さて、個別包装のほう。お店の人の説明によると、表面の砂糖が多めということもあり、こちらは日持ちするらしい。
6個入りで1080円。
リング型1段、1080円。
小ぶりで、重さは 123g / 直径 12cm / 中心円 6cm / 高さ 3cm
売り場で試食させてもらった個別包装タイプから連想すると、ふわっとやわらかな予感があったのだが、こちらのリング型は身がしまり、適度に固くて美味だった。つやのある見た目と上品な味わい、控えめな甘さは、全体として好印象。
こちらは数日前に購入したバウムシュピッツ。1080円、日持ちは数日。
厳しいことを書くと予告した、ふたつめ。味は悪くない。しっとりと生ケーキ並みに美味だが…なにやら、驚くほど汗をかいていて(おそらくこの画像からもある程度は想像いただけると思う)、人ごとながら「これは事故が起こるすれすれの濡れ具合ではないか?」と、心配になった。大丈夫なのだろうか。密封せずに当日販売に限定したほうが、いいのではと感じた。もっとも、これがたまたまわたしが購入したものだけならば、問題ないのだが…。
原材料:
個別包装 6個入り
卵、バター、砂糖、小麦粉、マジパン(アーモンド、砂糖、転化糖)、液糖、レモン果皮、洋酒、食塩、バニラビーンズ
リング型
卵、砂糖、バター、小麦澱粉、小麦粉、マジパン(アーモンド、砂糖、転化糖)、液糖、洋酒、レモン果皮、食塩、バニラビーンズ
シュピッツ
チョコレート、卵、バター、砂糖、マジパン(アーモンド、砂糖、転化糖)、小麦澱粉、小麦粉、クリーム(乳製品)、洋酒、液糖、食塩、レモン果皮、バニラビーンズ、レシチン(大豆由来)、香料
グマイナーはドイツで複数の店舗を持ち、公式サイトを見ても、とても賑わっているお店のようである。チョコレート消費量がどの国にも勝るドイツのなかで、ドメイン名でショコラティエを名乗っているのであるから、専門はチョコレートなのだろう → 公式サイト(ドイツ語のみ)
ざっと見た限り、本国のサイトではバウムクーヘンの記述が見当たらないので、日本に出店するにあたり、ユーハイムと相談してバウムを主力商品のひとつにくわえたのではないかという推測も成り立つ。日本橋高島屋がまったくバウムのことに触れずに宣伝している理由も、そのあたりにあるのでは…という具合に、想像が膨らむ。
最後に。
せっかくドイツからお店を招いているので、どっしりとした菓子をもっとラインナップにくわえてデパチカの他の洋菓子店と差別化を図ったほうが、個性が出てよいような気がした。最初に売り場を探したとき、ショーケースを見て「えっ、ここ?」と驚いたのは、まったくドイツっぽくなかったためだ。印象が、普通に洋菓子店だった。
なぜ今日のわたしは、ここまで辛口なのだろう。この店には長つづきしてもらいたいと期待しているのに、あまりに見た目が普通だからだろうか? お読みの方々には申し訳ないが、あまりに褒めるだけの記事を書くのは落ち着かない。
2015年1月8日夕方に追記:
グマイナーが食べたいという知人らのため、三度目の買い物。
今回は、リング型の1段も2段も、少しだけ賞味期限が延びていた(前回は2日程度だったが、今回は4〜5日程度)。
また、バウムシュピッツにいたっては、前回は3〜4日後が賞味期限だったように思うが、今回は約3週間のもの。
上記の事情を考えて、もしかすると、開店まもなくは在庫の回転が悪かったのかもしれない。シュピッツは、それほど汗をかいているようには見えないが、多少の兆しがある。おそらく賞味期限ぎりぎりまで待つと、前回わたしが経験したようなびしょびしょに、なるのだろう。
また、商品箱については、商品箱の周辺を厚紙で覆って販売しているため、商品箱がこすれて色柄が悪くなるようなことは、いまのところ心配がすくないように思う。
(もしや、このブログが関係者に読まれたのだろうか…とか、書いてみる)