毎日「疑い例」ということで報道されているが、今日は徳島の女性が「簡易キットではインフルエンザのAでもBでもなかった」というのに、4月下旬に米国から帰国したということで、医師の判断により、遺伝子検査にまわっていたようだ。結果は陰性。
簡易キットでAでもBでもなかったのなら、それでいいじゃないか。。。? しかもそれをいちいち報道するなという気もする。これは、過剰反応ではないだろうか。
報道によれば、都内などの医療機関で、海外旅行から帰ってきたわけでもないのに患者の診察拒否があるという。医療機関にそれをやられては、体調を崩した側はどうしたらいいのだろう。
大臣が夜中の1時半に会見を行って、そのあげくに「まだわかりません」と言いきった例がすでにあるので、国民に落ち着けというのは無理かもしれないが、やはり国が落ちついたほうがいいと思う。
「諸君、担当医は、院長命に背き患者の診察を放棄した。受け入れ態勢がないから医療は出来んと言って患者の診察を勝手に断りよった。これが病院か。病院は受け入れ態勢がなくても受け入れをしなければならないのだ。検査キットがない、やれタミフルがない、リレンザがないなどは診察を放棄する理由にならぬ。
(中略)
担当医には応召義務があるということを忘れちゃいかん。病院は公立である。市長が守って下さる・・・」
以下、訓示は一時間以上も続いたため、当直明け通常勤務後の残業の連続で、抵抗力の落ちている医師がウイルスに罹り、病気で抵抗力の落ちた入院患者および外来患者に伝染する事態となった。
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感染者や感染者疑いを受け入れる、院内感染を防ぐための態勢が整ってないのに、「応召義務云々」で無理に患者を受け入れたら、院内感染が起きて「病院自体が感染源」になってしまう危険性があるんですよね…。
感染者を受け入れるための準備が整っている「発熱外来」ならともかく、検査キットも無い、リレンザが無い、タミフルも無い、院内感染を防ぐための設備も整えられてない一般病院では、患者を受け入れられなくても仕方がないと思います。
●タミフル・リレンザは既に出荷制限がかかっており現在は指定病院にしか入荷されない。各病院におけるそれらのストックも(当然ながら)万全ではない
●インフルエンザ検診キットは消費期限が短く、この時期に一般医療機関におけるストックはまずない。もし追加生産されても、それらは指定病院や検疫機関へ最優先に出荷される為、一般医療機関には入荷されない。
上記のように受け入れ体制が不充分な一般医療機関にてそのような患者を無理に受け入れ、新型インフルエンザによる集団院内感染が発生したら誰が責任を取るんでしょうかね?
お考えも何となくわかるのですが、やはり今回わたしが書いたこととは、ずれている気がします。
現在問題になっている新型インフルエンザではないと考えるのが妥当な場合にでも、過剰反応している、と申し上げているわけですから。