自分できちんと最後までビデオを見ることができなかったものを、人様におすすめして申し訳ないのだが、あまりに衝撃的。英語メディアでは1日以上前から出まわっているが、まだ日本語で簡単に説明しているブログ等が見つからず(探し方が悪いのか?)、今日のところは、ビデオを含む英語のページで失礼させていただく。
RT.com 2015.08.18 (現地時間) → ‘14 San Francisco cops’ gang up on homeless man ‘armed’ with crutches (VIDEO)
最初は4名前後の警官で、ある男性を押さえつけているのだが、その段階からすでにわかるように、男性の少なくとも片足は、足首のあたりから義足である。最初の数分をちらっと見たかぎりにおいては、押さえつけられて抵抗したときに、その義足が警官に当たった。どうやらそれが警官にとっては「武装」という理屈らしい。あり得ないのだが、どうもそういう解釈をしたらしい。
しかも、警官の数はじゅうぶんに足りているとしか思えないのに、この警官らは応援要請をし、最終的には14人の警官でこの男性を逮捕したそうである。
人の国のことを簡単に病んでいるとかいないとか決めつけるわけにはいかないが(ましてや11分のビデオをすべて正視できなかったわけであるし)、だが、やはり、何かがおかしいような気がする。
唯一の、救いともいえない救いは、周囲の人々が、この男性が警官らに何かされるのではないかと、周囲にとどまって注視しつづけ、一部の人はこうして鮮明なビデオに残したことだ。アメリカ(おそらくほとんどの州)では、公務中の警察官の行動を市民が撮影していいことになっていると聞いたことがある。だがその事実をもってしても「人の目がある場所であり、昼間であっても、こういったことが起こる国」という、その現実は重い。