ふたつにしぼられていた新国立競技場の案が、昨日ひとつにしぼられたとの発表があり、翌日にはもう、ザハ氏からデザインの類似性がどうのという指摘。う〜ん。
資金調達の問題、多くのいざこざ(エンブレムや新国立競技場)、国内の貧困問題や福島の原発廃炉など、いろいろあるわけだが、2020年に「できるのか、ほんとに?」…もっときっちり書くならば「やるのか、ほんとに?」…。
4年を切っているから、いまさら返上といっても、他国に多大な迷惑がかかる。最初からやらなきゃよかったし(←いまになっていきなり書いているわけではなく、わたしは立候補そのものにも反対だった)、さっさと返上すべきだった。
おそらく政府の見込みというか甘い皮算用としては、東京オリンピックの開催までを目標に経済効果や国民の気分高揚を狙えればラッキーという点にあったのだろうが、つい数ヶ月前までのわたしは「終了直後に気分も経済もぜんぶはじける」と思っていたものの、いまでは「2020年までもたない、この国は、それ以前に何か大きなものがはじける」という気がしてならない。
つい先日、NHKのニュースによれば、環境省が「除染で溜めていた土を建設資材として活用しよう」とか、夢物語にもほどがあることをしゃーしゃーと言い出したそうである。置き場所に困ってきたあれだけ大量の除染袋があるというのに、それらを浄化する技術が明日にでもできるというのだろうか。寝ぼけた話もいい加減にしてほしい。
こんな、現実を見ていない政治家と役所の言うがままに、2020年まで、日本は無事に存続できるのだろうかとすら、わたしは正直なところ、かなり真剣に案じている。