CoCo壱番屋のカツ(店内提供用)の処理を引き受けた産廃業者が、製麺業ということになっているが実際は製麺をしていない岐阜県の会社にブツを横流しし、その会社は界隈のスーパーや精肉店などにそれを販売——そしてそれらは調理されて愛知県のスーパーなどで販売されていた、という問題が急浮上。
その「製麺していないけれど製麺業者」の倉庫からは、ココイチ以外の冷凍品も多数見つかったという。ようするに、産廃業者と手を組んだ横流し業者だった…ということだろう。
その名前だけ製麺業者からカツを買い、揚げて売っていたスーパーの店頭では「ココイチのカツ」と表示されていた(そしてそれをココイチの社員が見つけて問題発覚)との話も聞く。外部に出ないはずのカツが怪しいルートから手にはいるのなら、なんでそれを誰も疑わないのだろう。個人の経営する食品店や肉屋でない限り、経営者、会計担当、現場の人間ら、誰かが気になって疑問の声をあげるものではないのだろうか。しかも自分の胃袋にはいるものではなく、客に売るわけだ。そんな仕入れ体制でどうするのか。
いっぽう、もしこのツイートの内容が事実であるなら、ココイチはネット上では人気が上がりそうだ。
異物混入の可能性があるロットを廃棄したはずが、業者が捨てずに転売してた事件、スーパーで売られてるのを社員が見付けて会社に報告してから業者に犯行ゲロらせて発表するまで1日半位と考えると、とんでもなく迅速な対応だし、何かあれば全廃棄してるのが分かってむしろココイチの信用が上がってる。
— 五月雨せつな (@takaflo) 2016, 1月 14
あきれてしまう事件ではあるが、ひとつ思うことがある。
よく「東京は人の関係が希薄だから犯罪が起こりやすい」とか、「田舎には田舎の信頼関係がある」という話を聞く機会が多いが、東京など都会は書面や手続きを重んじる場合が田舎よりも多く、たいていの場合はひととおり相手を調べる。顔パス、「なぁなぁ」が、田舎よりも起こりにくい。どちらがとくによいということは、一概には言えないと思う。