何度目だろう。ドイツに注文したバウムクーヘンが届いた。やはりドイツの店からの買い物は、不安が少ない。間違いはたまにあるし、ときとしてこちらの気分が落ちこむようなこともあるのだが、総じて、ほかの国よりは気楽でいられる。
ほかの国といっても、海外通販で食べ物を買っているのはドイツがほとんどで、一度だけオーストリアもあっただろうか。だが食品ではないが、身近にフランスやイタリアなどの店から物を買って「あ、これ商品が違くね?」などと言っている人間がいると、トラブルに慣れっこになっているらしいその度胸の良さに「わたしには無理」と、思わされることも多い。ある程度おおらかに(買う方も売る方も)構えていなければ、やっていられないものかもしれない。わたしもいつか、もっと慣れるだろうか。
食品以外ならば、数年前までは、米国Amazonから本やDVDなどを購入していた。対応はけっこうよかった。実はわたしのミスで(←内緒だが、あとで調べたらわたしのミスだった)会員登録をした際の住所の書き方が悪く、商品がアメリカにもどってしまったことがあったのだが、なぜ同じ住所で注文しているのに届いたり届かなかったりするのかと、わたしは不満たらたらだった。のちに調べてみたらわたしの住所の書き方が悪く、郵便局員さんによっては気を利かせて正しい住所まで運んでくれたり、普通の局員さんならばアメリカに返していたことがわかった。それでも米国Amazonは手数料もとらず、文句も言わず、再注文すれば普通に送り直してくれた。
日本のAmazonの品揃えがよくなってからは、Kindleなど電子書籍以外は日本で買っている。
ああ、それからロンドンの書店にメールで相談して変わった本を送ってもらった時期もあったが、たしか店主の男性が病に倒れたとかで、ご家族が「今後いろいろ経営をがんばっていきたいと思います」と顧客向けに郵便で連絡をしてくださったことがあった。あれは20年くらい前だったか。あのお店はどうなったかな。
こう考えると、わたしは、自分に度胸がないから毎回どきどきしてしまうものの、意外に恵まれているほうなのかもしれない。トラブルがあっても自分で交渉してクレジットカード番号を告げて返金してもらう経験もしたし、破損商品を送り直してもらう経験もしたし、苦情めいた問い合わせをしてもきちんと返事をもらっては、それなりに筋を通して(返事をもらえたことに対し)礼を言い、「また買い物するのでよろしく」と、挨拶もしてきた。修行もだいぶ板に付いてきた。
よし、いつか、度胸を出して大量のバウムクーヘンを輸入し、日本国内で大々的に転売するか(←調子にのる ^^;)