なぜ予約を入れたのかは思い出せないのだが、DISCASから送られてきたDVDが、1977年の日本映画「犬神の悪霊(たたり)」。
主演は大和田伸也で、当時は二十歳かそこらで若かったはずなのにまったくそうは見えない妖艶な泉じゅん、悪代官と聞けば名前はともかく顔が浮かぶ川合伸旺(かわいのぶお)、もうお亡くなりになった岸田今日子などなど、懐かしい顔が並ぶ。
だが、まあ、ストーリーはとんでもない。。。30年経ってからDVDが出たと聞くと諸事情を乗り越えて熱きエールに応えたよほどの名作か、あるいはきわもの過ぎてソフト化する決断ができずにいたか、いろいろ想像はできるが、これはあきらかに後者だ。
どれくらいすごいって…。車で祠をこわして犬をひき殺した3人組が半年くらいして呪われるわけだが、都会にもどった彼らを夜の道で襲った犬の集団が、一頭残らずシェパード。日本古来から伝わる怨念を具現化するのに、なぜ洋犬の出番が… (^^; 。しかも人間を食い殺すし。30年くらい前のシェパードのイメージといえば、警察犬ではなかっただろうか?
まあ、あれだけの数のシェパードを借りてきたことだけは感心する。それだけだ。
土蔵にはいっちゃだめと言われた主人公たち、はいったらいきなりヘンなのがいる。それまでのストーリーにあまり関係ないし、ここで何か出てきたら怖いでしょうというタイミングでとりあえず出しました、という感じ。
後半から存在が大きくなる主人公の幼い義妹(長谷川真砂美)は、たしか薬師丸ひろ子の「ねらわれた学園」で高見沢みちる役を演じた子だけれど、その数年前はこんなに幼かったんだぁ。
う〜ん、時間を損したとまでは思わないが、みょ〜なものを見てしまった。