アメリカから短期滞在中の知人に本のことを尋ねられたが、自慢ではないが本の大半は通販で買っている立場である。書店で買うのは「欲しい本」ではなくて「そこにあって気に入った本」であり、探している本がある場合はだいたいオンライン書店で買う。
だがわたしが実際に買い物に同行するわけでもなく、代理で通販で買ったものを滞在中に手渡せる可能性も高くなく、かといって、あまりにこみいった話では日本語での話は難しいだろうから本人に本屋巡りをさせるわけにもいかず…そこで思いついたのが、e-honである。滞在先のホテルすぐ近くの本屋をわたしが指定して希望の本を送ってもらい、店頭で現金支払いで受けとる知人には、予約番号と、店員さんに見せるための簡単な文面をメールしておいた。
あまりにも注文者と受け取りの人間の見た目や性別が違えば本屋も警戒してしまうかもしれないが、わたしはいちおう自分の代理とわかるように文面も持たせていたし、トラブルになればうちに電話をと、電話番号も文面に入れておいたので、これで安心。そして、無事に受けとれたようだ。
e-honはまだまだ使いづらいところもあるのだが(たとえば登録時には、受けとりたい本屋の画面から「登録」を押せばその本屋を自分の受け取り書店とできるが、それ以外の場所から会員登録を押すと、ブックファースト直営店しか選択肢がなく、かなり焦る)、今後は改善されていくだろう。個人的には受け取り登録書店を3軒くらいまで選びたい。いつか実現してもらえるといいのだが。
注文した本を最寄りの提携書店で受けとれるように設定すれば、注文はオンラインであっても、配達員さん以外の「人の顔」を見ながら買い物が楽しめる。これもまたよし、だ。
これからも、ときどき使おうかと思う。