このあいだからときどきFacebookなどで、琥珀糖なる食べ物の画像が流れてくることがある。何だろうと画像をよく見ていると、どうも名前に覚えがなかっただけで、小さくカットした金玉羹(きんぎょくかん)のような菓子らしい。よく和菓子屋の夏のギフトにあるような、透明な寒天の中に金魚などが泳いでいる、あれである。
カップに流して金魚などを泳がせる従来の金玉羹にはさすがに細かい技が必要になるが、同じ原材料(砂糖と寒天)で液を用意し、色を付けるなどして、なかば固まったところを小さめにカットし表面を乾かして「くにゅっと」食べるというのが、最近の流行の「琥珀糖」のようだ。もちろん、どちらをどう呼んでもいいのだろうが、わたしが感じた呼び分けは、そんな感じである。
で、話は大きく飛ぶのだが。
炭水化物の人気がどんどんと下がるいっぽう、ホットケーキやパンケーキに何センチにも積み重なったホイップクリームを食べるのが流行ったり、こうして「砂糖と寒天と水と着色するための何か」だけを作って、せっせと食べている人がいるらしいことに、複雑な思いがある。ひとりの人がこれらすべてをやっているわけではないだろうが、中には、太るからと炭水化物(糖質)を減らして、いっぽうで砂糖入りの乳脂肪もしくは何らかの油をホイップして大量に摂取したり、あるいはこうして砂糖そのものを琥珀糖として楽しんだりする行為を好む人も、いるのではないかと思う。
これを書いている自分自身も、実は夜の食事では炭水化物を減らしたほうが体調がよいと気づいたのだが、それはおそらく年齢が高くなってきたことにも関係があると思われる。若い人には炭水化物をある程度は摂ってもらいたいし、せっかく炭水化物を減らしておいて砂糖でカロリーを補うのも、ほどほどがよいのではと考えたりする。
わたしも若いころはこんなことを言う人がいたら煙たがっていたはずなので、1回のみ書いておくが、「若いうちはちゃんと炭水化物を摂ったほうがいいと思うぞ」…以上、終わり。