毎日新聞 2017.01.04 体外受精 夫に無断で受精卵移植 別居前に保存、女児出産 奈良の医院
奈良県で、不妊治療で過去に保存してあった受精卵を、離婚後別居後に元夫側の同意なしに元妻の体内に移植し、元妻が女児を出産していたことがあきらかになった。元夫は病院への損害賠償と、法的に親子関係がないことの確認を求めて提訴しているという。
妊娠をしたのちその事実を告げられた元夫は、受精卵が使われたことを事前にはまったく知らなかったとしている。また病院側もその点を落ち度として認めているという。
これはもう、とんでもないことをしてくれたとしか、とくに病院側に、怒りを禁じ得ない。元妻がどれほど望んで、どれほど説得したところで、病院側が実行しなければ、あるいは相手の同意をとりつけてから出直してくるように告げれば、それで済んだ。元妻側には実行能力も技術も設備もないのだから、医者さえ手を貸さなければ、こんな問題は起こりようがなかった。
この事実をのちに知ることになるであろう子供は、どれほどつらいことか。