今日、おそらく病院の待合室だったのではないかと思うが、わたしより高齢の男女が話をしていて、男性のほう(声からの推定で70歳くらい)から、意外な言葉が——聞き間違いでなければ、「シマホに寄ろう」だったかと思う。
シマホというのは、島忠(いわゆるホームセンター)のことで、テレビCMで草彅剛が「シマホ」と連発したことをきっかけに知られるようになった言葉ではないだろうか。おそらく語呂がよくてカタカナっぽいからとCMで使うことにしたのだろうし、少なくともわたしの周辺の会話では、シマホという呼び名は、CM以前には存在していなかった。
ちょっとダサくて熱弁をふるうキャラが口走った「シマホ」。その後、冗談なのかどうなのか、島忠のサイトなどに現れた「シマホ」。誰もそんな呼び方をするまいにと、ずっと思っていた。企業が自ら仕掛けた呼び名を世の中に定着させることは困難だろうと予測していたのだが、まさか本当に、実生活の呼び名として定着しつつあるのだろうか…?
わたしはこれからも、昔通りに「島忠」と呼ぶと思う。