asahi.comのコラムを読んでいて
猫もがん 無力さにやるせなく
…そうだよなぁ、わたしが子供のころ、猫は死期を悟ると飼い主の前から消えてひとりどこかで死を迎えるなんて話をよく聞いたけれど、いまの室内飼いが一般的な世の中では、最後の最後までペットは人間と一緒。苦しみやつらさを分かち合いつつ、そのときを迎えるのだろう。
だいぶ前のことだが、田舎に18歳を迎えようという猫がいて、老衰で大往生した。
庭には、元気なころに夜になると寝ていた場所(小屋のようなもの)があったが、死が近いころ、しきりにその場に帰りたそうなそぶりを見せていたという。だが家族は次の日になって死んでいたらと思うと決心がつかず、そのときを一緒に迎えようと、最後の日々を終日室内で過ごさせていたのだそうだ。
ついに亡くなったそのとき、あれほど帰りたがっていたのだからと、その小屋にもどしたという。もう亡くなっていたのだが、いつも通りに電気あんかのスイッチを入れて、ぐっすりお休みと声をかけたとか。
賃貸住宅のためとうぶんはペットの予定はないが、いつか飼うことがあったら、わたしも最初から最後まで、日々を大切にしながら過ごしていきたい。