先ほど、ある商品をYahoo!で買うか楽天で買うかと見比べをしていたところ、楽天のほうの画面で目の前に「買い物金額2000円以上で送料が無料になるクーポン」というものが出現し、何だろうと思ってクリックして詳細を見たところ、かなりお得なものであるとわかった。
なんと、期限内なら50回まで使えるというのだ。わたしが買おうかと迷っていた商品は送料込みだったので、もしほんとうに無料になるならと、似たような内容を自分で組み合わせてセットにしてみた。そして送料をほんとうにそのクーポンで引いてもらえるのか購入画面を確認したところ、冷蔵商品なので970円の送料がかかるところを、数字が送料無料に修正されていた。もちろんその段階でYahoo!のことはすっかり忘れ、そのまま楽天で購入を確定した。
こんなお得なクーポンが、あっていいのだろうか。複数回使えるとは、誰がその差額を負担するのだろう。まさか、店…? 楽天が負担することはあり得ないから、店なのだろうな。普段から加盟店に課している利用料から回せるよう、こういうイベント時のために溜めているのかもしれない——想像しても仕方ないが。
不思議なことは「こんなにお得なクーポンなら、家族にも勧めよう」と思ったところ、別ブラウザからではどこを探してもそのクーポン画面が出ないことだ。これは会員ランクや年齢性別、あるいは普段よく食品を買っている人かどうかで決まるのだろうか。まさか会員IDではなく利用しているIPで制限をかけているというわけでもないだろうが。
送料無料という言葉への引力は恐ろしいもので、普段は冷蔵品や冷凍品をできるだけまとめ買いして常温品と混ぜないようにしているわたしが「冷凍の麹を買ってみようか」やら、常温と冷凍のまとめ買いをしてみようかなど、あれこれ考えはじめてしまった。使用期限はクリスマスころまでだが、ただでさえ悲鳴をあげている運送業界のことを考えると、これはかなり酷なシステムである。