スーパーならば自分で袋に入れることが多いため、要らないという意思表示が簡単にできるレジ袋だが、コンビニや小規模な店では、そうもいかない。
金額を言われてこちらが財布に手を伸ばそうというころには、もう袋詰めがはじまっていることも多いし、作業の見習いを兼ねているのか、袋詰めのため別の店員が横に待機している場合も。さらには、客が持参した袋に自分(店員)が入れていいものかどうか、あるいは客に入れさせるべきかと視線が泳いでいることもある。こちらにしてもうしろに別の客が並んでいるような場合は気持ちがせいてしまう。
スーパーではほとんど断るが、コンビニでもできるだけ断るようにしている。環境問題うんぬんもそうだが、実はコンビニの買い物でもらうサイズの袋は、用途がないことが多い。ポテトチップスでも買えば別かもしれないが、急ぎの用事で買う物はおおむね小さい。それをレジ袋に入れてもらうと使い道がない。
また、どうしても袋を断れない(または断らない方が商品のためによさそうと思える)店というものがある。たとえばパン屋だ。袋を持参してそこにパンを入れてもらうことには衛生的な不安がある。市販品と違ってパン屋のパンは、たいていの場合は薄いポリ袋などにその場で入れるだけで、密封されていない。それらを持参した袋に入れるのは、持ち帰るほうも多少はためらうが、売るほうとしても不安があるかと思う。そうした店で買い物をすれば嫌でも家にレジ袋が増えてしまうのだから、コンビニはできるだけ断ろうと思っている。
このところ、コンビニで会計がはじまる「前に」袋は要りませんと告げ、それと同時に自分の持参した袋を見せてしまう。これでたいていは問題ない。ごくまれに、店員さんが新人だったりすると奥から教育係のような人が飛んできて袋詰めを開始しようとすることもあるが、そのときはまた告げるようにしている。
これだけ断っているつもりでも、家にレジ袋がほんとうに多すぎる。これが減らせたら、次はポリ袋もなんとか減らしていきたい。