イギリスがEUから離脱することに関して、英語のニュースを読んでいると、no-deal Brexit という表現が実によく出てくる。これが日本語では「合意なき離脱」と訳されているのだが、両者から受ける印象が、けっこう違う。
イギリスのニュースであるとわかっている段階で「合意なき〜」が耳にはいってくれば、まだよいのだが、一般的な日本語の感覚として、合意といえば内部できちんとまとまっていること、という含意があるのではないだろうか。それなのでつい「合意なき〜」と聞くと、イギリス内部できちんと納得しているのかどうかという話かと、思ってしまう。だがそこまで考えて「さすがに国内の合意の話のはずがないな」と、考え直す。
英語での no-deal は「取り決めができていない」ということなので、離脱するということだけが決まっていて手続きの細部が詰められていない状態は混乱しか生まない、という話だ。
どうやらメイ首相は離脱についてEUと話し合いの場を持ちたいと考えているそうだが、少し離脱を延期したらどうだろうか。ダイソンも本社をシンガポールに移すそうだし、焦って離脱してもよいことはなさそうな気がする。
(個人的には、離脱そのものをやめたほうがいいと思うが… ^^;)