「洗うな、危険」

 先ほど小耳にはさんだ話。ある人が数日前にネットのどこかで「鶏肉を洗うばか(*1)」という表現を見たとのこと。それはなんだろうと、さっそく検索してみて、びっくりである。

 食品に関する書を多く表しているジャーナリストの松永和紀氏が、以下のNBCニュースの記事を紹介したのが発端で、数日前にネット上では「鶏肉を洗うのか」、「え、洗わないのか」と話題になったのだそうだ。松永氏曰く、鶏肉についている菌が流し台に飛び散るため、かえって汚染がひろがるとのことだ。だが汚染がどうのよりも、わたしは素直な思いとして「え、なぜ洗うという発想が?」と、目が点になった。
 

 NBCよれば、実験のため300人ほどの一般人が集められた。その一部には食の安全に関する情報を提供していた。そうではないグループのうち61%は、水に浸す、または石鹸、酢、レモン果汁などを使って生の鶏を洗った。菌はシンク内に飛び散ったが、その後にそのシンク近くで作った野菜サラダは、30%が汚染されていた。周辺の調理器具や調味料小瓶なども、汚染を免れなかった、とのこと。

 ——いろいろな人がいるものだと、かなり驚いた。

 魚の干物から塩分を除去したいとか、うろこをとるための処理で洗うというのとは異なり、生肉を洗う必要があるとは、わたし個人は、ちょっと思えない。さっさと加熱して、じゅうぶんに中心まで温度を上げることが重要と思う。

(*1) いちおう無駄な言い争い予防のために書いておくが、ご事情や強い信念があって生の鶏肉を洗う人を、わたし個人が「ばか」と呼んでいるわけではなく、ネットでそういう表現を読んだ人がいるのでおもしろくなって検索してみた、ということである。

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