増税前ということもあるが、もし今年発売のモデルが不評だった場合にiPhoneの旧在庫に大勢が飛びつくかもしれないという心配があった。それで買えなくなったら困るからと、自分たちは別に最新機種でなくてもよいのだから買っておこうという話になり、Xr(テンアール)を注文。木曜日到着と聞いていたが、火曜日に届いた。
黄色い方が、わたしの使う色である。大きさや、手触りはちょうどよい。
今回から体験することになった顔認証は、心配していたほどのことはなかった。落ち着かないのではと思っていたのだが、気軽に利用できる。つねに顔に向けて画面を近づけないといけないのかという「そんなわざとらしい姿勢は嫌だ」という心配があり、そして時間がかかるのではないかといった思いもあったが、顔が近くにある状態でiPhoneをタップするとすぐ鍵マークが解除になるので、あとはスワイプして画面を上に持っていくだけだった。
あまりに顔が画面から遠いと、たとえ正面を向いていても反応しないが、近くであれば、なかばよそ見しているような状態でも解除される。優れものである。
データの引き継ぎは楽で、それまでのiPhoneからSIMを抜き、ふたたび電源を入れて、その横に新しいiPhone(SIMを移動させた状態)を並べておくと、その内容を引き継ぐかと聞いてくれる。大部分はそれで移行できた。
ゲーム類を心配していたのだが、拍子抜けするほど何の問題もなかった。トラブルがあったときに備えて、IDなどもメモしておいたのだが、ただアプリを起動するだけでゲーム開始だ。ポケモンgoは「どこでも冒険モード」に必要な設定(ヘルスケアとのリンク)が機能しなかったため、いちおう入れ直した。
Adobeなどの画像加工アプリたちは再ログインさせられた程度。SNS系も同じだった。
すっかり忘れいていたのが、銀行の残高確認アプリ。ゆうちょ銀は、起動させようとしてもエラーコードが出るのみだったが、再インストールしてみたところうまくいった。手もとにたまたまお客様番号があったので難なくログインできたが、その番号の桁数がかなり長いので、もしあの紙が見つからなかったら面倒な話になっていたかもしれない。
みずほ銀は、ひとつのアプリを「残高を見るだけの人は口座番号を入れて見るだけ」、「みずほダイレクトまでぜんぶ使いたい人は会員登録」と役割を分けているので、わたしの場合は口座番号を入れて多少の入力をするだけで済んだ。
快適なのはApple Payだ。クレジットカードとSuicaを入れたが、そのSuicaで電車に乗ってみたくなり、歩いてすぐの駅から144円かけて隣駅まで乗ってみた(←どちらも家から徒歩圏内だが、西武新宿線の駅はそんなものである)。これまで2枚のSuicaを持っていたが、東京駅100周年の記念Suicaを今回のiPhoneに吸い込んだので、その記念Suicaは本当の記念品となり、引き出しに収納された。もう1枚のカードは、何かあったときのために予備で持ち歩こうと思う。
各種のメール受信では、ちょっと笑ってしまった。OCNのSIMなので、4年前からOCNのお知らせが週に2〜3通ほど来ていたところ、これまでウェブメールの方を消さずに端末の内部でだけ消していたので、4年分で300通以上があるとの表示。消しても消しても送られてくるため、もしやサーバにたくさん残っているのではと、大あわててウェブメールを確認にいったら400通だった。次からはウェブメール側を忘れずに消さなければならない。
また、カメラの初期設定がJPEGなどの一般的な保存方法ではなく、高圧縮率のものになっていたようだ。バックアップをとろうとしたDropboxがなかなか画像を読み込もうとしないため、手動で無理に読ませようとしたところ「フォーマットが違うので、JPEGに変換してもいいっすか」と(もちろん、いいっすかとは言わないが)尋ねてきたため、初めてフォーマットが違うことに気がついた。
容量節約という意味では圧縮率が高い方がいいのだろうが、わたしは画像を放りこむためにDropboxを借りているのだから、別に問題はない。
この件で参考記事 → マイナビ 2019/02/21 写真は「高効率」と「互換性優先」どちらにすべき? – いまさら聞けないiPhoneのなぜ
さて、新iPhoneでは、おおむね楽しい体験ができそうだ。すっかり気に入ってしまった。