荷物を出しに出かける前に、ちょうど「箱のサイズが60cm以内なのはわかっているけれど、重いな。でもヤマト運輸で、重さで別料金を取られたことはたぶんないから、見逃してくれるかも」と話していたところだったが、そんなときに限って重さが微妙だったらしい。
営業所でタブレットから予約伝票を発行し、窓口で「いま印刷した分の荷物ですので、お願いします」と出した。プリンターから伝票をとり、箱に貼ったあとの係員さんが、そこで秤を見ながらじーっと立ち尽くしてしまった。
以前によく出かけていた営業所ならば顔なじみの人が何人もいて、わたしが60cmサイズにまとめてきたはずという思いもあってか、梱包を見ただけで「はい、では60cmのサイズで」と言ってもらえることがあった。だがその営業所が午前だけの営業になってしまい、最近は散歩も兼ねて、大型営業所に行くようになったのだ。
じーっと立って考えている係員さんが口を開き「び、びみょーなところなんです」と言う。どうも2kgの先、100g行くか行かないかのところを針が動いているらしい。
だがわたしとしても自分から「おまけしてください」というべき立場ではないし、この人はどちらにするのだろうと、待っていた。こういう無言の視線が、いまにして思えばかなりプレッシャーになるのだろう。近くにいた別の係員さんも口を出すことなく、ちらちらこちらを見ているだけで、けっきょくその人は60cmサイズで荷物を受けてくれた。
断じて、わたしの口からはおまけしてくれと言ったことも、あるいはそういう視線を送ったということも、ない(笑)。何も態度には出していないはずだが、なにやらラッキーだった。
1回の料金チャージも3000円から対応になっていて(以前は5000円以上)、お得な気分になって帰ってきた。