何でもありますという意味でも使えそうな「ないものは、ない」。
そして、おらおらカネよこせ〜と言われて「ないものは、ない」。
困ったことに、このふたつはイントネーションまで同じである。ちなみにこの言葉をGoogle翻訳にかけると、There is nothing(何もない)と訳して終わりだ。
今日、スーパーでアイスクリームの棚の近くを通ったとき、ふと「ないものがございましたら、店員にお声がけください、という文章があったらどうしよう」と、妄想がはじまった。
ないものがございましたら、である。なんとも不思議な表現だ。見つからないものがございましたら、というのもあり得そうな気がする。見つかったのか見つかっていないのか、日本語に慣れていない学習者はとくに、混乱しそうだ。
話は違うが、英語で bimonthly / biweekly という言葉がある。ネイティブであってもそれらが「隔月 / 隔週」なのか、「月2回 / 週2回」なのかがわからないという。意味はまったく異なるのに、どちらに使っている人もいるためだ。前後の文脈で判断するしかないという。