最低限の買い置きはする性格なので、年末が近づいたときに砂糖を意識して買っておいたはずなのだが、おせちなどで瞬く間に飛んでいってしまう。
栗きんとん、黒豆、紅白なます。そしてこれはおせちではなく正月用だが、汁粉用にあずきをゆでたらまた飛んでいく。
大昔のように大量の砂糖を使わずとも、冷蔵庫もある時代なので多少は食品も日持ちするとは思うが、自作するとなると各品目を少量ずつというわけにはいかない。ある程度の量を作らないと、かえって面倒なこともある。結果として、多少は砂糖を減らしているとはいっても、全体としてはかなり使うことに。
砂糖が高級品だったころは、こんなに砂糖を使えたはずがない。おそらく現代のおせち料理というのは、この数十年で爆発的に「日本の料理と言えばこれ」ということで広まったもので、日本全国津々浦々の家庭が明治や大正の昔からこれをやっていたとは、ちょっと思えない。最近の説でも、戦後に暮らし向きがよくなり情報の伝播がなされたことによって、各地でおせち料理が盛んになったと言われているそうだ。
そういえば数日前にもそんなことを読んだ記憶があって検索してみたところ、朝日新聞だった → 2020.01.01 意外と新しいおせちの「伝統」 高度成長期から画一的に
それにしても、栗きんとんというのは正月以外にも1年中食べていたいと思うほど美味である。市販のものはわからないが、自宅で作ると格別だ。
今後も栗きんとんは自作していきたい。