もともと阿佐ヶ谷の駅ビル(現在の名称はビーンズ)については、ダイヤ街という名前だったころからリニューアルをくり返していた。ビーンズとしてオープンしてからもなお、半年から1年ほどかけてどこかしらのフロアを閉じては工事をしていたので、サクラダファミリアのような状態がつづいていた。ようやっと、すべてが完全に営業している現状ではあるが、作秋に終了したその最後の大リニューアルとも呼べる内容が、10月にオープンしたユニクロだった。
かつてそのあたりは小さな売り場がひしめき合って、洋品店、花屋、菓子店など個性的な状態だったのだが、それらがすべてユニクロの店舗になった。
わたしはユニクロに興味はないし服はもっぱら近くの西友で買っているので、ユニクロという店舗ができたことについてはとくに感想がないのだが、ひとつ困ったことがある。同店は駅の改札を出て駅ビル(の東側)にはいってすぐの場所に位置するが、これまでは小さな店舗が並ぶ構成で中央に通路が確保されていたのに、ユニクロ店内は通路のように感じられるスペースがない。そして買い物客がのんびりと立って服を選んでいる状態であるため、ほかの売り場や別の場所への移動に、時間がかかるようになってしまった。
通路は、どうにかして確保してもらいたかったというのが、正直な思いである。