スカイプで「バウムの会」という妄想

 平均すると4ヶ月に1回は、都内で「バウムの会」をやってきた。このままだと次回は6月が有力だったが、そのころに新型コロナの件が落ち着いているかどうかの心配のほか、もしほんとうにオリンピックが開催されるならば、世間的に騒がしい時期であるため、のんびりバウムを食べる会場が見つかるともかぎらない。

 だが、個人的には、バウムは食べたい。

 そこで「バウム好きの人たちを、日時を決めてスカイプで呼び出し、みんなで30分ほどひたすらバウムを食べる会というのはどうだろう」と、家で提案してみた。自分としてはおもしろいことだと思ったのだが、なにやら話がかみ合わない。食べたバウムをその後どうするのかと聞いてくる。は…? いや、バウムは食べたらその後になくなるわけで、何をどうするのかと…思ったら、話が違っていた。

 わたしにしてみれば、それぞれが「わたしはこれ食べてまーす」、「それ美味しそー、わたしはこれでーす」、「ああ、それめずらしいんだよね、うらやましいー」という会話をしながら30分ほどひたすらバウムを食べてスカイプ終了というのはどうだろうと思ったのだが、家族が言うには、それはあり得ないらしい。

 これまで何度かわたしが助っ人扱いで現場に呼んでいたため、本人は団子やどら焼きなどの和菓子党ではあるが、バウムファンについても学んだらしく「自分が食べたことがないものを画面で見せられて、それで終わりになる人たち(バウムファン)とは、とても思えない」と言う。「少し食べたら残りを誰かに送ったりとか、ぐるぐる宅配便の輪がくり広げられるという展開になるのでは」と。ああ、なるほど、たしかにそれはあるかもしれない。

 で、けっきょく、スカイプは無理かなと、思い直した。

 6月は無理かもしれないし、真夏は開催できないが(バウムのコーティングが溶けるため)、できるだけ早くまた企画をしてみたいと思う。

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