iPhoneの純正アプリ「メール」の限界

 以前はiPhoneを、外出時にネットを見たり、ゲームをやるものという位置づけで使っていた。アカウント数で数えれば10以上で使い分けているメール類も、最初のうちiPhoneで読めるようにしていたのは、せいぜいひとつふたつだけだったと思う。

 だが世の中のさまざまなことがモバイル機器でできるようになってきたこと、急なメールでも逃さない方がいいものが出てきたこととで、iPhoneに少しずつメールアカウントを登録するようにした。本日現在で8種類入れている。このうち4つほどには、メールは滅多に来ない。逆にメールが多すぎてモバイルに入れていたらきりがないアカウントについては、心理的なストレスを考えて、パソコンで読むことにしている。どうせこの何週間も、散歩以外は家にいるのだから、さほどの不都合はないと思いたい。

 ところが、である。
 何年ものあいだメインに使ってきたメールアドレスがある(仮にメルアドA)。最近は少しスパム業者に流れた気配があるので最重要の用件には使わないようにしているが、長年ずっとあちこちのサービスに登録したメルアドであるため、いまさら切れない。逆に言えば、もうどこかにばれてしまっているものであるから、まだスパム業者にばれていない最近のメルアドBを守るためにも、多少の雑多な用件はそのメルアドAに集約して使いつづけた方がいいだろうとも、考えている。

 で、そのメルアドAだが、この1週間くらいで1日に2回くらい、スパムが大量にはいってくるようになった。パソコンで読む際にはプロバイダがスパム判定したマークを頼りにゴミ箱に直行するようにしているのだが、iPhoneのほうは、受信時にヘッダ情報を見てゴミ箱に直行させる手段が、なさそうである。これがかなりのストレスになってきた。

 いまどき、できないわけでもないだろうに自動振り分けの機能くらい付けなくてどうするという思いがある。余計な機能を付けてバグを増やしたくないのかもしれないが、もはやどころか、すでに、とっくに、iPhoneは電話ではない。コンピュータである。メールの自動振り分けくらいさせてくれ——と、スパムを避けて普通のメールを見られるまでスクロールしながら、気分がいらつく。

 そこでさんざん迷って、結論。プロバイダがスパム判定したものを、スパムマーク付きで受信するのではなく、はじめから受信せずにプロバイダ側にためてしまうことにした。
 そのメールフィルタはかなり強いので、宣伝文句が派手な普通の業者メールも引っかかってしまうことがある。そのため以前にも、この機能を使ったり使わなかったりと、手探り状態だったのだが、こうなっては仕方がない。

 しかもうっかり見に行くのを忘れるとプロバイダが2週間1週間で消してしまうというスリリングなおまけ付きだ。

 大量のスパムがiPhoneにはいってきて困るということと、プロバイダのメールボックスを見に行くのを忘れ、スパムでないものが消えてしまうかもというのでは、後者を選ぶしかない。

 そこでプロバイダのメールボックスを見に行くのを忘れないよう、数日おきに夜になったらiPhoneのアラームを鳴らすことにした。名前は「スパムフォルダチェック」にして、音はできるだけ静かで短いものにした。これなら鳴っても驚かずに済むだろうと。

 日曜日と水曜日の夜はどうかと、アラームをセットした。それが今日(日曜日)の夕方だった。

 そしてお決まりのようなギャグだが、その数時間後、初めてのアラームが「スパムフォルダ」という文字表示とともに鳴り響いたとき「なんだこりゃっ?」と、あわてた。静かめであっても慣れていない音を選んだのは自分なのに「この音、初めてだ」と。

 自分はけっこう忘れっぽいということを、再認識させられるはめになった。

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