実はこのところ都知事選の話題で、候補のおひとりである宇都宮健児氏の名前が読まれるたび「宇都宮のほうから選挙時期になると東京に来ている人」と、つい考えてしまう。
わたしは宇都宮氏が普段どこにお住まいなのかを知らないが、それを考えるたびに「名字だけが宇都宮、実際は栃木県と無関係」と、何度も考えてきたはずだ。前回の都知事選では「宇都宮から新幹線に乗って出てきたのに出馬えお断念か」と、勝手に移動手段まで考えてしまってから、いかんいかんと思い直したはずなのだが、いまになっても、まだ抜けない。
米を注文するとき、岐阜県の「ハツシモ」と、北海道の「きらら」を交互に買っているのだが、毎回わたしは楽天の検索で「しもつかれ」と入力してしまう。栃木県の田舎料理だ。入力してしまってから「何かおかしい」と思うのだが、ハツシモより先にしもつかれが出る。シモが含まれるが場所も違うし、全体の文字数も合わないのに、妙な話だ。
御用達を「ごようたし」と読むか「ごようたつ」と読むか。いずれも正解であるのに、なぜか「どちらかが間違っていたはずだ、どっちだっただろう」と考えてしまう。そしてそのたびに検索する。無駄である。