宮部みゆき原作で矢田亜希子が主演した2000年の映画「クロスファイア」を、ふと思い出した。
そのきっかけはおそらく、80年代のテレビ番組で岡田有希子主演の「禁じられたマリコ」のことを考えていたからだと思う。岡田有希子の自殺で再放送がしづらい事情が生じ、35年経ってもソフト化されていない。わたしは当時テレビで見ていたので内容を覚えているが、まだほとんど無名だった三上博史や生田智子が出ていた。ほかの出演者を検索していたときに、マリコの妹役(本人たちは姉妹だと最初は知らなかった設定)の少女が、マリコと同じような能力を発揮するシーンがあったな…と考えて、クロスファイアを連想した。
クロスファイアでも、最後に少女と矢田亜希子が対決した気がして、あれは誰だったのだろうと、検索してみたというわけだ。
意外や意外、なんと長澤まさみのデビュー作品だった。
その数年後に「世界の中心で愛を叫ぶ」などの作品で大ブレイクしたが、いまやテレビCMで関西の若おばちゃんのようなしゃべりを披露している彼女……(ちなみに静岡の人らしいので関西弁ネイティブではない)。それがデビュー作品では少女らしい姿を披露していたのかと、なんだか20年という月日の流れに、やたらと感動してしまった。