今日、髪の毛を切りに行った先で、店の男性との会話がいつしか未開の部族の話になった。
「二、三十年前にすごいでっち上げがあって、現地の農民を雇って芝居させていたことが発覚したんでしたね」とわたしが言うと、つい数年前にブラジルで録画された未開の部族はヘリコプターに向かって弓矢か槍のようなものを投げていたが、あれをどう思うかとか、おたがいに待っている次の客のことも考えずに奇妙な会話をしていた。
もともとは、豚インフルでわたしが聞きかじっていた流行の起源説から川口浩探検隊の話になり、この話になって、最後は渋澤龍彦の本で読んだ江戸時代の奇譚で終わったという、実に有意義な時間だったわけだが…。
自分で話をしながら、その「でっち上げ」の詳細をあまり覚えていないことに気づき、帰ってきてからネットで検索すると、どうもフィリピンのミンダナオ島における「タサダイ族」のことだったようだ。
世界の学者たちを巻きこみ、保護の名目で政府の人員と莫大なカネ(保護の支援金)を動かした(着服した)事件である、というのが定説となっているようだが、首謀者と目された人物はもうお亡くなりになっている。
「タサダイ族」で検索するとだいぶ情報が引っかかると思うが、いちおうWikipediaにリンクしておく。
タサダイ族 – Wikipedia