イトーヨーカドーのネットスーパーが、最近になって1週間先までの注文をとりはじめた。先の日付のものは送料が110円安いが、ただし注文変更ができるのは、前々日の夕方4時まで。これはなかなか便利だ。最近は早めに注文するようにしている。
新型コロナでステイホームが求められていたころ、夕方5時の入力開始とともに人が殺到し、どうにかログインできても希望の時間がどんどんと埋まっていくという経験が、2ヶ月近くつづいた。そのころは翌々日までの注文しかできないシステムであったため、もし入力ミスをしたりいったん画面からはじき出されると、希望の数時間後の便しか取れないこともあった。だから今回、春のステイホームが解除されてコロナ騒ぎの影響が薄れた現在、先の日付の注文ができるのはほんとうに気楽で、ありがたい。
10年以上前に、最初にネットスーパーを利用していたころ、やはり1週間くらい先の日付で予約する店が多かった。たとえばマルエツ(当時は品川の店が幅広く配達を担当し、日通の運転手さんが持ってきてくれた)もそうだったし、それから西友も、先の日付で注文できた。その代わり、いつでも店頭に在庫があるような、定番の品目が中心の品揃えだったように記憶している。
そうこうするうちに、イトーヨーカドーや、つい最近までのクックパッドマートのように、商品は前々日または前日まで注文できないといったシステムを利用することが増えてきた。これは確実にその日前後に在庫がありそうな商品を企業側が入力しておくため、選ぶ内容は幅広くて、季節にあったものであった。それはわたしのような消費者としてはうれしいものだったが、その反面、注文を届けてほしい希望日がはっきりしているのに、時間のあるときにパソコンやスマホに向かえばその翌日または翌々日しか選べないという不満をいだく人たちも、いたようだ。
(クックパッドマートも、最近では最初に日時を選ぶと、その曜日に注文可能なものが表示されるシステムになった。こちらも重宝している)
実を言うとイトーヨーカドーのネットスーパーは、正直な印象として書くが、品目が減ったように思う。たまには入れ替えるのだろうが、似たものが毎週ラインナップされていて、以前のほうが選ぶのが楽しかったとも思うのだが——。総合的に考えてみれば、悪くない。それに配送料金から110円が下がるのだから、よい点もある。
商品をより確実に手配し、欠品を少なく限られた人材で配達をこなすには、客の選択の自由度をあまり重視するわけにもいかないのだろう。注文する人は増えているのだろうが、スタッフはそうそう急に増やせない。少しでも合理的な仕組みでがんばっていただければ、利用者としても安心して利用できるというものだ。