今年は新型コロナの影響でホテルやカフェなどの利用が減り、個人客にパンと一緒に供される高級バターが余った、という話を聞く。国産はそれほど値下がりしていないが、普段なら目の玉が飛び出る価格の輸入バターが割り引きされている——もっとも、割引されても国産よりちょっと高い場合が多いが。
この半月だけで、高級なフランス産のイズニーバターをネットで特売価格で見かけたし(別々のオンラインストア)、ニュージーランド産も家庭用サイズならば界隈のスーパーで割引販売(複数の店)を目撃するなど、余剰が噂ではないのだと、実感をともなって感じられてきた。家庭用サイズでも切りやすいスティックタイプだったり、あるいはネット通販では10g程度の個包装バターが販売されているようだ。いっぽう、業務用サイズはさほど大きな値下げは感じられない。
いつもバターは品薄で高価であるため、わたしはめずらしい商品やお得なものがあるとまとめ買いして冷凍している。それが災いして、今回あれこれとバターを目にしても、購入に踏み切れずにいる。売れ残ったバターはどうなってしまうのかと思うと、胸が痛む。毎年あれほど品薄なのに。