何週間か前から、デパートの公式サイトを見ると、目立つところに「贋作版画の問題に関する対応」といった表現が見られることがあり、いったいなんの話だろうと思っていた。
大阪の「かとう美術」という会社が、不正な手段で版画を販売していたようだ。
2021.04.16 asahi.com 偽版画が流通した問題で告発状 美術商団体の調査委
不正な手段と書いたが、つまり、権利を持つ人の許可を得ていない作品ではあるが、正規の仕事を受け持った経験のある腕のよい職人に頼んだので、真贋の見分けがつきにくい出来ということだそうだ。発覚のきっかけは、目利きの人が違和感を覚え、高名な作家3氏の作品の流通枚数が不自然に多いと疑問を持ったことだったという。 →
デイリー新潮 2021.02.12 大手百貨店が“贋作”美術品を販売 制作者「画商でも99%は本物と間違える」
それにしても、版画というのは、これほど高いものだったのか。
まったく知らない世界で、驚いてしまった。