地域の在宅医療

 田舎の実母が在宅医療のお世話になっている。
 地域によって多少は違うのかもしれないが、見聞きした範囲の情報では——本人に何らかの持病があって、年をとって自力での通院が難しい、あるいは容態がしょっちゅう変わる危険性があるなどの事情があれば、ケアマネさんに相談してみるとよいらしい。そして在宅医療が認められた場合には、定期的に看護師(と医師)に訪問をしてもらえて、処方があった場合は薬剤師さんが配達に来てくれるというものだ。
 母は移動が困難ではあったが、なにか異変があると家族らに頼んですぐに病院に連れていってもらっていた。だがそれも難しいほどに(移動だけで疲れきってしまうほどに体が弱り)、このところ在宅医療でほっとしているらしい。

 もちろん、在宅医療条件に該当した場合でも、担当してくれる医療機関や看護師派遣の団体が近くになければ、対応してもらえるとはかぎらない。母の場合は、地域医療に長くたずさわる医院が家から片道数キロのところにあったことが幸いしたのかもしれない。

 看護師、医師の定期訪問のほかにも、24時間相談できる電話番号をもらっていて、相談があればまずは看護師がやってきて様子を見るか、そこで必要ならば、さらに医師も呼んでくれるそうだ。

 ありがたいことである。

投稿者: mikimaru

2021年現在「バウムの書」、「お菓子屋さん応援サイトmikimarche」などのサイト運営に、力を入れています。 かつててのひら怪談というシリーズに参加していたアマチュア物書き、いちおう製菓衛生師の資格を持っています。 バウムクーヘン関連や、昔からの知人には、「ちぇり」もしくは 「ちぇり/mikimaru」を名乗っています。