このところ中野駅の近くに出かけても駆け足で用事のみこなし、ときおり中野マルイを見る程度だったのでまったく気づかなかったが…なんと、中野駅北口のヨークフーズが、10月上旬からリニューアルで休んでいて、21日から同グループとはいえハイソで知られる「ザ・ガーデン」とコラボしたという。
にわかには信じられず、今日は近くに行く用事があったので、わざわざ寄り道してみた。
びっくりである。あの「こぎれいとはいえ庶民感覚のスーパー」だったヨークフーズが、「まるでデパ地下」になっていた。通路もゆったりし、酒売り場と冷蔵棚が増え、ベーカリー部門も。
大昔にあの場所が東急ストアだったころは店内の隅にヤマザキパン系列のイートイン付きパン屋があったが、イトーヨーカドー食品館になって店内で購入した品のイートインスペースとなり、さらに消費税増税でイートインの立場が(軽減税率で)微妙になってのちにリニューアルでヨークフーズとなり、その後はコロナ禍でイートインも利用がさらに減り…なんだか、特徴のない状況がつづいていた。イートインスペースを減らしてセルフレジと有人レジをかなり広くとっていたが、客の多い時間帯はそれでよいにしても、少なめの時間帯では大きな空間がぽっかり。ちょっともったいないな、と。
ところが今回のリニューアルで、有人レジを減らして待ち列を1本にし、それ以外は「現金支払い可」と「キャッシュレスのみ」の無人レジをかなりコンパクトに並べて省スペースに。無人レジでかまわない人は列に並ばずにレジへ直行すればスムーズに会計ができる。ただ、初回だったので列が全員用のものかと思ってしまい、うっかり並びそうになってしまった。もう少し大きく「無人レジあります」と書いておいてもらえたらよかったのだが、まぁ、2回目以降は間違うこともないはずだ。
取り扱いのパンの種類も増えたし、冷蔵棚はデザート類やチーズ類がいままで以上に充実。ラインナップは「ちょっと高そう」にも見えるが、安いお値段のものがすべて消えたわけではないので、じっくり見ればお買い得品も見つけられる。
こういう変化は中野駅周辺の再開発で富裕層が増えることを見込んでいるからだろうが、その見込みがどうなるかはわたしの知ったことではなく、いまはひたすら「中野にデパ地下がきたーっ」と喜んでいる次第だ。