いつから充実していたのかは不明だが、DuolingoのiOS版で、文字学習のメニューが増えていた。わたしは最初の数ヶ月はパソコンをメインでiOSはときおりやっていたのだが、少なくともパソコン版では、文字学習のメニューは「読み方一覧」のようなものがあっただけのような記憶がある。
初期からやっていたウクライナ語、ロシア語はそうだったように思うし、アラビア語もたぶん…一覧のようなものを見て「これはとても覚えられんぞ」と、1文字ずつの学習を投げ出してしまった。その後は文字単位ではなく単語レベルでくっついて書かれているものと読み上げられる発音を比べながら「この形のものがこういう意味」と、目と耳で覚えるようになっていった。
ところが、である。
つい最近、iOSのほうのDuolingoで各国語のメニューを眺めていると、ウクライナ語、ロシア語、アラビア語、ヘブライ語などで、文字学習がクイズ形式でできるようになっていた。文字と音を比べたり、画面をなぞって文字を書く練習ができる。
これまでどの言語も、単語の形を見ながら読み上げの音を頭に入れていたので、各文字をじっくりとやったことがなかった。こうして文字を集中して学べるとわかり、意欲がわいてきた。
まして最近になってはじめたヘブライ語は、設問で読み上げ対応がなされていない単語も多いため、最低限の文字が頭にはいっていないとお手上げになってしまうことがある。語彙も大事だが、まずは文字を集中してやっていかないと、今後がつづきそうにない。
(注: パソコン版のほうでも、ほぼ同じように文字学習ができるメニューがある。ただ動作が少し違うような気もするので、何らかの違いがあるのかもしれない)
さて、アラビア語。これがまたたいへんだ。
ひとつひとつの文字とその読みを学習しなおしても、これまで音で覚えてきた「文字同士がくっついた単語の形(英語の筆記体を何倍も難しくしたようなもの」は独特すぎて、個々の文字と同じものには見えない。わたしが何の話をしているのかy9くわからない方は、ぜひ九州大学付属図書館による、のこちらの説明を( → アラビア語への挑戦: アラビア文字)ご覧いただきたい。図にある「独立系」で文字の音や書き順を習うが、単語の頭か途中か最後のどこにその文字が使われるかで、形が変わってしまい「同じものには見えやしない」のである。
というわけで、「次の音を聞いて、文字を選んで並べなさい」と設問があっても、これまでなんとなくセットで覚えてきた「単語としての完成形+発音」と、それら文字の組み合わせが同じに見えない。間違えて、また何度も間違えて「正解はこれです」という筆記体のようなセットが画面に出ても「だからそれ読めないっての〜」と、iPhoneを投げたくなるほどいらいらする。こんなことで、いつかは読めるようになるのだろうか。
3月にはDuolingo開始から1周年になる。現在は10カ国語だが、これからも増やしていきたい。外国語はとても楽しい。