味覚と嗅覚が鋭い人が身近にいる。同じものを口にしても、ときおり妙に細かいことを言うので驚く。
たとえば同じ会社が製造している春巻きについて、自社の名前で出しているものとセブンプレミアムで出しているものでは味が違い、後者は食べたくないとか。あるいはバターが好きであるものの、しょっちゅうイズニーバターを買うわけにもいかないので(高価)、あちこちのバターを買いおきしておくと、ものによっては「この商品はぜったいだめ」、「パンには無理、料理に使うのもいやだ」(でももったいないから捨てない、どうしようという話に)。だが原産国が同じバターで、もしかしたら似たり寄ったりかもしれないものを開封すると「これはうまい」という。わたしにはそれほど差がわからない。もちろんイズニーとそうでないものの区別はつくが。
また、だいぶ前からだが、食品の残りを輪ゴムで留めると嫌がることがつづいたので(商品に直に触れるわけではないのだが輪ゴムの存在感が匂いとして残るのだろうか)、100円ショップなどで売られているような、袋に留めるグッズを何種類も買ってある。
正月によくテレビで「格付け」なるものをやっていて、ガクトが何連勝したとかしないとかいう話が出るが、見て笑っている場合ではなくて、もしかしたらわたしも外すのかなと思ったりする。菓子類、パン類についてはいろいろわかっているつもりだけあるが、実際のところはわからない。
ただバウムクーヘンだけは、一時期はかなり食べていたので、素材が高級な順に並べろと言われたら当てられると思う。バターとマーガリンの区別はもちろんつくし、素材もけっこう当てられるのではないかと思うが、そんなものを当てるイベントがあるとはとても思えないので、ここでは言うだけ言って終わりにしよう。