何年も前から「詐欺に注意するように」と葉書などが送られてきていた、NTT固定電話のIP網への移行が、たしか2024年の1月からだったと思い、検索してみた。移行することで距離に関係なく固定電話間の料金が一律になり安くなるという話だったが、全体をざっと見てみたところ、携帯電話への通話料金や、公衆電話から固定電話への通話料金などは、1日の時間帯を通じての変化がなくなって一律の金額になるだけで、ほぼ現状維持に近いようだ。
NTT東日本による新料金の説明ページ → こちら
それにしてももっと早く、10年くらい早くこれが実現していたら、高齢者らの携帯所持は減っていたかもしれない。現在は高齢者でも携帯やスマホは当たり前で、わたしの実母などは使い方にときどき混乱しながらも、肌身離さず持っている。ほとんどの人が携帯を持つこのタイミングで固定電話の料金が下がるという話になっても、固定電話離れに歯止めはかからないだろう。いや、そもそも歯止めをかけようとしていないのかもしれないが。
こうしてIP網にすることで多くのサービスが変更になったり終了したりしたようだが、通話料金の変更と一緒に、ナンバーディスプレイを安価もしくは無料で開放してもらいたいというのが本音である。携帯電話ならば当たり前に使える機能を、固定電話だと月額数百円出さねばならない。
わが家は電話回線がふたつあるが、ひとつはネットなどにつないでいる光回線(ねんのために通話契約も残してある)であり、もうひとつは従来の回線で、ナンバーディスプレイの追加料金を払っていない。後者にセールス電話がかかってきても、とりあえずは出てしまうしかないのだが、月に数回程度のその不快感と、確実に出ていく数百円を秤にかけたとき、つい我慢を選んでしまう。
このところ固定電話もファックスも使わなくなってきたので、ゆくゆくは固定回線を1本にして、片方だけをナンバーディスプレイにするのがよいかもしれない。