たしかインターネットに接続してみてまもなく、初めての手書きホームページを作ったのは、1996年のまだ寒い時期(新年前後、もしくはこの時期?)だったのではないかと思う。おそらくその年の3月の彼岸ころに田舎の父が亡くなったが、まだパソコン通信とインターネットを両方やっていたころで、時期が近かったということは覚えている。
あのころは、手でHTMLを書いて(まだNetscapeがIEよりも人気だったころだ)、いまのように自動でファイルを載せに行くソフトを使っておらず、telnetから手でタイピングしてファイルをネットに載せていた。そのあとファイル数が増えたので自動で載せるようになった。ちなみに使っていたのはWindows95だった。その数年後に少しずつMacに移行し、記憶によれば2005年ころからMacが主流になった。だが右も左もわからないころがむしゃらにWindowsやDOSコマンドをたくさん覚えたので、おそらく使えと言われればなんとなくWindowsも使えるのではないかと思う(甘いか?)。
あのころはHTMLの主流が2から3になったころで、今度4というのが主流になるらしいとか、JavaScriptを使っているサイトがかっこいいとか、NetscapeとIEとで別々の独自タグを使うユーザーがいたりとか、あれこれにぎやかだった。Operaというブラウザはそのころからどちらにも属さない独自のブラウザということで存在感を示していたが、数年前からChromeと同じプラグインを使えるようになったりと、性格がだいぶ曖昧になったようである。
実生活では知人が少ないし、どこかに出かけて会うこともほとんどないが、ネットでは24時間、自分の好きな時間帯に出かければ誰かの存在を感じ取れる。高齢にさしかかった人間が急にこうなったのであれば実生活に改善の余地があると心配されるかもしれないが、若いころからずっとこの生活なので、よくここまで無事に自分の空間を守ってこられたものだと、自分としては満足している。
あと2年したら、インターネット30周年ということで、何か祝うのもいいかもしれない(もちろん、ネット上で!!)。