毎日新聞の見出しで「ぬか喜びできない」という文字を見て、5秒ほどたっぷり考えた。意味がよくわからない。( → 毎日新聞経済プレミア 2024.02.29 株高はぬか喜びできない」財界トップが語る理由)
喜んでいる場合ではなかった、もくろみは外れ、喜びはあっという間に去った、というのが「ぬか喜び」である。そのため、ぬか喜びはできないということであれば意味が通らない。「一瞬であっても喜んでいる場合ではない」という意味のことを書きたくて、誤用をしたのだろうか。経済同友会の新浪氏の発言をそのまま見出しにしたようだが、もっとよい部分を使えなかったのだろうか。
まさかとは思うが、同じ「ぬ」ではじまる「濡れ手に粟」(ぬれてであわとも言う)と、混同していないことを祈る。