昨日だが、Disneyプラスで見られるSHOGUNを見てみた。まずは1話だけ。
1980年のほうを見て覚えているのだが、今回は真田広之が主演(日本側の)。歴史で考えると家康に相当する人物を演じている。80年代版で三船敏郎が演じたものだ。
ちょっとびっくりしたのが、これは全世界で同じものを放送しているのだろうか(たぶんそうだと思うが)。最初のあたりで真田広之が平岳大(ひらたけひろ、平幹二朗を父に持つ役者)たちに大きな座敷でチクチクといじめられるのだが、あのシーンがやたらとよかった。だが日本語の曖昧なニュアンスをどう上手に訳したところで、出ている顔はアジア人ばかりだし、アメリカの視聴者(とくに非アジア人層)は、見ていられないくらいつまらなかったのではないだろうかと、勝手に想像したりする。
日本のドラマとして見ても違和感がないほど、普通にちゃんとしていた。若手の登場人物らに現代風な顔立ちがやや多く見られたのは仕方ないとして、これまで何十年ものあいだ、アメリカがカネを出すとろくな日本像に描かれないと思っていたものが、いきなり高評価。
だが、1話はまだほんとうの出だしなので、今後はわからない。原作にあったのかどうかは知らないが80年代版では、リチャード・チェンバレンが風呂にはいっていると島田陽子が演じるマリコがいきなり湯船にはいってきて、少し世間話をして帰るという、わけのわからないシーンがあった。あれの再登場は御免被りたいが、あるのだろうか。おそらく江戸の銭湯や温泉などで混浴のようなものがあったというのを聞きかじって原作者が書いたのかなと、あのときは想像したのだが。
真田広之を支える家老のような存在で、西岡徳馬が出ていて、勝手に誰でも鬼籍に入れてしまうことで有名なわたしは「西岡徳馬が生きていたらこんな感じだったかな」と、見ながらネット検索をしたら西岡徳馬だった。すみません、また勝手に鬼籍に入れてしまった。
それから、日本史で言うなら「ねね」に相当する人物(尼僧姿)で、ずいぶん上品な顔立ちの女性がいるがこれは誰かと思ったら、なんと「亜湖」(あこ)。80年代くらいの日本の映画やドラマでは、お色気のある女性の役を演じることが多かったが、しばらくお見かけしていなくてわからなかった。いつのまにこんなかっこよい女性になっていたのか。
アメリカの視聴者が第1話でどこを見ていたのかはわからないが、わたしは勝手に「浅野忠信すげー、雰囲気が出てる」とか、「このスペイン人役、ベイツ・モーテルの保安官じゃん」とか、役者を見ながらはしゃいでいた。さて、のちほどまたつづきを見るとしよう。