小林製薬の紅麹サプリ問題に関して、何日か前に話題が旧Twitterで陰謀論に流れていく途中の光景を見た。最初は小林製薬を応援しているのかと思ってスレッドを読んでいたのだが違った。曰く、日本に長くがんばってきた会社なのにここで小林製薬が完膚なきまで叩かれてしまうと、今後は外資がやってくる(日本の健康市場が外資に食われる)…という方向に行く途中だったらしい。
いや、ちょっと待とう。
日本で長くがんばってきた会社かもしれない。市販の医薬品やサプリ、生活用品などで名が知られた会社かもしれない。
でも普通の会社は、自社製品が原因かもしれない被害が起こっているときに、2ヶ月も放置しない。この2ヶ月の放置が万が一にも小林製薬のせいでないというのなら(そんなわけはないだろうが)、そのとき初めて、小林製薬を擁護したらいい。そのあいだに被害者が増えたことは、ほんとうに救いようのない失態である。
機能性食品の業界が今後どうなるかを心配する人もいる。だがまずは、原因が人為ミスなのか、工場の老朽化で雑菌がはいりやすい環境だったのか、まさかとは思うが故意に汚染されたのかとか、そのあたりの「今回の件」について、発表を待ってからでもいいではないか。
とりあえず、今後は日用品を選ぶときに小林製薬の商品は不買とする予定。きちんと発表し、謝罪し、そのあとの努力で這い上がれるのかどうか、まずは見させていただきたい。2ヶ月の放置をわたしは許さない。