2ヶ月ぶり、あるいはせいぜい3ヶ月ぶりだと思うのだが、Google Sheetsで作業をしていた(——ところでなぜ日本語では「Google スプレッドシート」と呼ぶのだろう)。作業内容は、英語のオリジナル文字列の確認と、それらを日本語へ翻訳する候補の入力である。
で、意外にもそんな簡単な作業というのに、軽くパニックを起こしてしまった。
ブラウザが疲れていたのか、あるいは何らかの理由があるのか、ひとつの文字列を縦向きに数十のセルに埋めようとしたら、できないのだ。ひとつのセルにしかペーストできない。…はぁ!?
以前からやっている作業で、なぜできないのか——ブラウザが悪いのか、どうしたのかと別のブラウザ経由で同じシートの中を見てみたり、そこでもあれこれコピペを試みるのだが、範囲指定した先に同じものをまとめて貼りつけられない。
その文字列を入れる行為そのものはとくに本筋に関係がなく、後まわしにしてもよいはずだったのだが、そうなるともう意地になって「なぜだ、なぜだ」とやり直す。時間が無駄になっていることに腹を立てて、なお一層の悪循環。
そこに家族がやってきた。わたしが「なんでこんな単純なことができないのだろう、わたしは頭がおかしくなってしまったのか」と告げると、「普通に考えればパソコンが不調か、ブラウザを酷使しすぎてメモリがおかしくなっているんだろうし、そんな単純が作業が急にできなくなる(ほどに人間の頭が急激に悪化する)ようなことはないのでは」と、軽く否定してもらえた。ほっとした。そうだ、この程度の作業ができないときは自分の頭よりもほかに原因を求めたほうがよいだろう。
そこで余分に立っていたアプリ類を終了させ、ブラウザも少なめにして、数分以上経過してから、再度同じシートへ。
対象の列や範囲が数字ではなく文字列の設定になっていることを確認し、コピー元のセルをクリックしてそれをコピーし、範囲指定をした複数のセルにペースト——あっけなく、できた。拍子抜けした。
メモリを使いすぎていたのか。範囲指定していた場所の指定(テキスト文字列用かどうか)が違っていたのか。いったいなんだったのだろう。だがこれに懲りたので、うまくいかないときはクリップボードに残っているものをペーストするのではなく、いちいちそのたびに元のセルをクリックしてコピーしてから、貼りつけることにした。
そんなことで時間を無駄にしてしまったが、おかげで作業に復帰することができた。