ブランデーケーキを焼いた。きっかけは、「このあいだユーハイムの通販でブランデーケーキがあったけれど売り切れていた」という、告げても仕方ない情報をわざわざわたしが家族に伝えたためである。食べたいと言われたが、もう売り切れているし、ユーハイムの店頭で扱う商品ではないかもしれないから、食べられないだろうと、また追加情報を提供すると、食べたかったという。
では、作るかと。
だいたい、わが家はパンと菓子ならたいていのものが作れる材料が揃っているのである。
このところ気温が高いので、バターをボウルにスライスして室温に置いておくだけで、ミキサーなどを使わなくても手ですぐホイップできる状態になる。砂糖とバターを練ってホイップし、少しずつ溶き卵を入れ、薄力粉とベーキングパウダーを混ぜておいたものを加えて混ぜ、最後に適量のブランデーを入れる。あとは焼くだけ。
だが今回、残念なことをしてしまった。いつも小さめタッパーに安いバニラビーンズとグラニュー糖を入れて匂いをつけておくのだが、しばらくこの手の菓子を作っていなかったためにタッパーの管理を怠り、バニラビーンズが砂糖から突き出て、変色していた。カビなのか、単にそのバニラビーンズが古くてミイラのようになり自然分解したのかどうかはわからないが、周辺の砂糖に茶色の残骸が粉のように降り注ぎ、しかもそれがまったく匂わない(バニラの香りがしない)ものだった。グラニュー糖は100g以上あったと思うが、泣く泣く処分した。
タッパーは幸いなことにもうひとつあり、そちらは管理ができていて、しかもバニラビーンズも新しかったようで分解もしていなかったので、そちらの砂糖を使った。次からはきちんと管理せねば。
さて、たまごはもう、何年もずっと買っている新潟県の養鶏場のものである。以前は夏場は近所のスーパーで買っていて夏を休んでいたのだが、去年はたまごが高騰したのでそれならば慣れている味を夏も買おうと奮発し、ずっと買っている。今年は近所のたまごも安くなってきたので夏場はどうしようかと迷うところではあるが、こういう菓子を作ると「適当に作ってもたまごとバターがよければこれだけうまい」と、やたら感動してしまうものだ。(今回のバターは、よつ葉)。
上記の手順で焼いた直後に、用意しておいたブランデーシロップ(ブランデー、砂糖、水)を適量、容器の上からかけて、そのまま馴染ませて冷ましてから取り出した。
断面が生のように見えるかもしれないが、たまごの黄色さと、ブランデーシロップによる水分である。
あまり暑くない日であれば数日くらい室温で食べられるのだが、今回は少し食べて冷蔵庫にしまった。
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楽天市場でブランデーケーキを新着順に見る