Duolingoでポルトガル語を開始。話者の人口としては、世の中で言われる「ポルトガル語」のほとんどは、ポルトガルではなくブラジルで話されるポルトガル語だそうである。Duolingoはとくにそう断っていないが、話者の数がだんぜん多いのはブラジルなので、おそらくブラジル風のポルトガル語なのだろう。
スペイン語をきちんとやったことはないが、スペイン語は日本人にとって発音しやすい言語だと聞いた。お隣のポルトガルでも、発音はわかりやすい。知らない言語だろうと最初からやりたくないという悪い癖で、今回も「ポルトガル語を少し知っている」と偽って開始したところ、音声問題も出るようになった。聞こえたとおりに短い文章を発音すると、その問題を通過させてもらえることが多い。
また、英語圏の感覚、とくにアメリカにからんだ話題では、negroという単語が出れば黒人への蔑称かと誤解されてしまうかもしれないが、黒っぽい色をnegroと表現するのは、ポルトガル語では当たり前のことらしい。こういうのは人間の頭としては「言語や文化というのはおもしろいな」とポジティブにとらえることができるが、英語圏の人が多く利用することを想定したネットの掲示板で、禁止用語や好ましくない言葉としてnegroを用意してしまうこともあるかもしれない。世の中は一律では動かないのだが、どうしても何かの約束事を決めるときには、その「決める人」の想像力の範囲となってしまう。