何年も前から1年に1〜2回くらい起こること——とくに夏に多い印象を受けているが、手がやたらと痛むのである。筋肉痛か腱鞘炎のような突発的な痛みで、半日か1日くらい止まらない。湿布を貼って、バファリンを飲み、ひたすら耐える。
実際に因果関係があるのかどうかは自信がないが、水分、とくにアクエリアスなどのスポーツドリンクをいつもより多く飲むようにすると回復が早い気がする。今回も夜から痛みがひどく、いちばんひどい時間は手をつけない(座椅子から立ち上がろうとして手を床につけられない)ほどだった。落ちつくまでに数時間かかった。
よく覚えているのは数年前の真夏。日帰り手術を予定していた日のことだった(その手術の部位は、まったく手には関係ない)。
1時間ほど全身麻酔をかけるので準備のためベッドに横になっていると、点滴の支度をしようとやってきた看護師が「なぜ両手に、湿布をこんなに大量に」と尋ねてきた。そう、そのときは両手の痛みが一晩中だったので、朝までずっと両手に大量の湿布をしていた。実はこれこれこういうわけでと説明すると、やってきた医師もそれを見て、「そんなに痛いなら、そのうち整形外科にも診てもらって」と。
ところがその日、1時間ほど麻酔をしてもらって手術を受け、頭も体もぼーっとしているので半日ほどベッドで横になっていたところ、たちまち痛みが引いた。そのとき「ずっと点滴していて、体中にアクエリアスがはいっているような状態だったんだろう」と、妙に納得してしまったのだ。やはり気温上昇や熱中症になりかけているような状態が、痛みに関係しているのかもしれないと、あらためて感じた。
というわけで、スポーツドリンクはとりあえず家に常備している。