最近、とりあえずといった具合に「免許証かマイナンバーカード」と、提示を求められる機会が増えた。数日前にスマホの買い換え相談で近所のケータイショップに出かけたのだが、話をする前の段階で、使用している電話番号と名前などの情報を記入する際にマイナンバーカードを求められた。
結果として、その店はわたしたちのプランで利用できるiPhone系列の機種が在庫しておらず、とくに積極的に今後仕入れるということもないらしいと、あとになってわかった(——ワイモバも扱うソフトバンクの店だったが、ワイモバの機種変対象としてのiPhoneは在庫していないという意味)。ソフトバンクのプランに変えて新しいiPhoneを…という話がはじまりそうだったので、わたしは「ではけっこうです」と、家族とともに立ち上がってしまった。
数回「ほんとうにいいんですか」、「お話だけでも聞いていきませんか」と言われたが、同じプランで機種変更というのが望みだったので、ソフトバンクにするつもりはまったくなかった。
ワイモバをずっと長いこと使っていると、あの料金プランに勝るものはそうそう見つからないのはわかっている。だからもしその店でワイモバのプランで使えるiPhoneというものを扱っていればと相談に出かけたのだが、わたしたちが紙にあれこれ記入をした段階ですぐさま取り扱いがないことを言ってくれれば話が早かったものを——いったん奥に引っこんでどなたかと打ち合わせをしたのかもしれず、少し待たされた。そして帰ってきたときに、少しスマホ関連の一般的な話をしようとしたのだが、さすがに間が持たないと思ったのか、ワイモバのプランで使えるiPhone上位機種は(その店では)扱っていないという話が出た。
ワイモバも扱うソフトバンクの店ということで、電話番号と名前を確認できれば現在のプランや、かなりの年数にわたってワイモバを利用してきたことはわかるはずなので、教えないわけにもいかなかったというのはたしかにそうなのだが、話を聞きにいったくらいのつもりで入店して、先にマイナンバーカードを見せることになったのは、なにやら納得がいかなかった。