大好きだったジーナ・ローランズがお亡くなりに。94歳だったそうである。あれこれの映画が頭に浮かぶ。個性的な役者さんだった。
肝の据わった、元ヤクザの情婦であるおばちゃんを演じた「グロリア」から、そういうオチだとは気づかずにラストで驚いた「スケルトン・キー」の家主、出番は少なかったものの猟奇殺人者の生みの母を演じた「テイキング・ライヴス」。さらには、カサヴェテス監督特集で映画館にまで見に行った「オープニングナイト」。ほかにもいくつもの…と思いながらネットのニュースを見ていくわたしの前に、だんだんと、信じられない表現が。
「ノートブック(きみに読む物語)のジーナ・ローランズ」。えっ、それは最近すぎるだろ、それにあれはレイチェル・マクアダムスを見る映画だっただろ。それをジーナ・ローランズの代表作扱いにするのか。(ちなみにどれも英語メディアの見出しである)
ところがその後も、何回スクロールしても増えていく「ノートブック」。あげくに「ノートブック以前の若いころ、ジーナ・ローランズはすごかったんです」——当たり前だって。いやいや、もうこれは、リチャード・ハリスが亡くなったときに「ハリポタの校長先生が」と日本のテレビが言っていたのと同じレベルである。リチャード・ハリスといえば、せめてもう少し遡って、オルカだろ、カサンドラ・クロスだろうと、わたしは絶叫していたのだ。
ジーナ・ローランズといえば「グロリア」。
ご冥福をお祈りする。